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自分らしさを大切に考えた就農スタイル

今回の取材は豊後大野市でピーマンを育てる佐藤洋樹さん、みどりさんご夫妻。

出迎えてくれたおふたりは、柔らかい雰囲気。まだ挨拶の段階なのに、話していると関西弁でのオトボケやツッコミが続く。豊後大野市の山の中。360度、見渡す限り自然の中でおしゃべりが絶えず、話していると楽しくなる。
「関西の方ですか?」というこちらの投げ掛けから取材が始まる。

ピーマン佐藤さん

洋樹さんが長く勤めていたのは関西の自動車部品メーカー。堅実な会社だったので、安定した給与がもらえていた反面、都会がそうさせるのか、職場の雰囲気が合わなくなったのか、次第に会社勤めに息苦しさを感じだしたのだとか。話すと明るい洋樹さんは、工程管理や細かい作業には自信があったとのことで、自分の能力を活かしながら心豊かに働ける仕事を探していたのだとか。

そんな時に出会ったのが農業。細かい仕事や管理の能力が活かせて自分の責任で動け、自分次第でたくさん稼げる。大阪で開催された大分県の「就農・就業応援フェア」に参加することで洋樹さんは、コレだと思った。
決めるとすごいのが洋樹さん。当時もう結婚していたため、独身のように自分の判断だけでは動けない。そこで、家でプレゼンを行うことにした。当時専業主婦のみどりさんにとっても、家事中心の暮らしから一日中畑にいるかもしれない生活になり、特に知らない土地での生活は覚悟が必要。みどりさんの首を縦に振らせようと、洋樹さんは真剣に取り組んだ。

農業はどうだとか、売上はどうだとか、生活はどうだ、大分はどうだ…、これでもかと調べてみどりさんにプレゼンを行い、奥さんを連れて豊後大野市に向かい、インキュベーションファームに入ることに。みどりさんはあまりの熱心さに断るという選択肢がなかったのだとか。

インキュベーションファームで2年間学び、晴れて就農。

ピーマン佐藤さん

土地探しや収支計画などを大分県と話し合い、大変ありがたく感じたのだそう。

ピーマン佐藤さん

実際に就農して、今は楽しいことが多いが、まだ大変なこともあるのが現実で、ここからはおふたりのスタイル。

佐藤家のピーマン農園は豊後大野市のちょっと端っこ。周辺の新規就農者等は、農地近くの古民家を借りたり、買ってリノベしたりする人が大半。大きな一軒家に格安で住めるという都会では味わえない憧れを手に入れることができる反面、掃除や草刈り、築年数から来る住宅の劣化などが付いてくる。
そこは佐藤家流。
仕事が終わったら快適に過ごしたい、周辺に買い物環境がないのは嫌、という理由で豊後大野市中心部近くのアパートを借りて、さながらサラリーマンが出勤するような形態を選んだ。

ふたりが最重要視するのは“無理せず稼ぐ”こと。

ピーマン佐藤さん
ピーマン佐藤さん

現在は17トンほどを出荷。

シーズン中は当初の思惑より少し、仕事漬けになっているが、サラリーマン時代よりはやりがいが大きく、ゆとりができれば次の仕掛けなども考え、行動できるのが喜びなのだとか。

休みの日は熊本や宮崎へのお出掛けや、温泉に行くのが楽しみ。そして、何よりも好きなことは“誰もしないことをすること”。仕事はもちろん、遊びも新しい取り組みやアイデアで嬉しさが倍増するのだとか。

これから農業を始めたいと考える人に、少し型にはまらないおふたりだからこそのメッセージをもらった。
「ワークライフバランスを保ちながら、自分たちのやり方で健康に続けられればいいと思います」。

何かを始めるにあたり、こうした方がいいよというアドバイスを唱えることも受け取ることもできる。しかし、自分の判断と責任で業務を行うのが農業を含む起業。誰のせいにもできない選択をするにあたり、自分なりの考えや覚悟を持つことが重要だ。

豊後大野市の冬は寒い。完全に大分に慣れて洋樹さんの関西弁が消えないうちに、陽気で寒くない話を聞きにまたお邪魔したい。


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