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大分のいちごを代表する『ベリーツ』
成功事例を糧に次世代の農業を育む

青々とした葉に映える、花のように華やかな大ぶりの赤い果実。ひと口かじれば、口の中いっぱいに広がる甘やかな香りと濃厚な甘味に思わず頬が緩みます。
およそ8年の歳月をかけて開発した、大分県オリジナルのいちご『ベリーツ』。佐伯市蒲江葛原浦にある「樋口農園」のハウスを訪れると、出荷を今か今かと待ち侘びる『ベリーツ』の甘い香りに満たされていました。

「鮮やかな赤と円錐形の大玉が特徴で、程よい硬さと、甘さと酸味のバランスが取れた味わいです」と語るのは、『樋口農園』の代表で『大分県いちご販売強化対策協議会』の会長を務める樋口勝典(ひぐちかつのり)さんです。

樋口農園の写真
▲ミツバチが飛び回るハウス内の
あちらこちらに色づいたいちご

父親の代から続くいちごの専業農家として生計を立てている樋口さんは、土木や水産の現場を経て、26歳の時に就農。現在は、作地付面積55アールで『ベリーツ』を栽培しています。

京都市場の初競りでは1箱(12粒入り)が30万円で落札され、さらに2024年には、ホテルオークラのシェフとコラボを果たすなど、大分県内だけでなく関西市場でも高い評価を得ています。病気が出やすく、肥料や水の吸い上げる力が強い『ベリーツ』の栽培は難しく、全国的な流通量はまだ少ない状態で市場は限られていますが、その味には確かな定評があります。

ベリーツについて詳しくは Theおおいたホームページhttps://theoita.com/sanpinintro/1070/ をご参照ください

農家として新品種『ベリーツ』の立ち上げから販売まで携わった経験を元に、樋口さんはファーマーズスクールの就農コーチとして就農を目指す研修生の受け入れも行っています。

樋口農園の写真

研修生には、「自分と同じ時間を過ごしてもらいたい。同じ時間を過ごす中で、少しずつ農業の感覚を掴んでいってもらう。研修期間より、研修を終えてからの方がコーチとしての役割が大きい。その時にしっかり連絡がとれるよう、コーチと研修生のコミュニケーションが大事になってくる」。

農業のやりがいは「実った成果物を食べてもらった時の反応」という樋口さん。安心して口にできるものを提供するために、前年の12月ごろから翌年9月の植え付けに向けて行う苗床の準備に始まり、いちごのシーズンである出荷期間中は、農薬の使用を極力減らすように天敵等を使用、栽培管理に関しては施設園芸の強みを活かし、環境制御を行いながら美味しいいちご作りに励んでいます。

自営業は、時間に縛られない働き方が叶う仕事でもあり、2人の子どもと一緒に過ごす時間はなにものにも変え難い貴重な時間だと言います。

樋口農園の写真
▲様子見で来られていたJAさんと。
農業は個人で行うものだと考えがちだが、人の和を大切にすることでもっと大きくできる

就農について大切なことを聞いてみました。
「ビニールハウスを作るためには大きな投資を行わないといけない。行政やJA、先輩の農園経営者など、バックアップしてくれる人はいるけど、決断は自分で行うので、何よりも覚悟が大切。自分一人の力では成し得ないことが多く、様々な人達の協力によって事業が成り立つことを忘れてはいけない」と、樋口さん。
農業だけではない、生きていく上で大事なことをとても真剣に考えていました。

樋口農園の写真
▲作業風景を撮影させていただいた

いちご農家のチャンスは無限です。農家一人一人の努力と、組織としてタッグを組んだとき発揮する力で、大分のいちごを売り出していくことが樋口さんの課題です。『ベリーツ』に続くブランドも期待しています。

「いちご農家の可能性は、地域の将来性でもある。栽培に苦労した経験が、農家と産地を磨きます。農業の営みをやめてしまえば、産地としての地域は途端に廃れてしまいますから、次の世代につなぐための手間を惜しむわけにはいきません」。そう語る樋口さんは柔軟な姿勢で今日もいちご作りに励んでいます。


大分県は経営計画の策定から営農開始後のフォローアップまで充実した体制で農業参入を支援します。大分県内の農林水産業の会社に就職したい人も大歓迎です。

詳しくは
農林水産業・就業総合サイト「おおいたで働こう」
https://nourinsui-start.oita.jp/
のイベント情報をご覧ください。
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