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目標は「儲かる農業の見本となる会社を作ること」
品質の高いネギをビジネス視点で生産流通

【大分の小ねぎを、品質を保ったままで全国に】

かつて日本と大陸を結ぶ交易の要となっていた歴史の深い土地、国東半島。海と山に恵まれた、自然豊かなこの場所に拠点を構えるのが「向陽グリーンフーズ」。ここでは2010年の会社設立以来、ビニールハウスを用いて小ネギの水耕栽培に取り組んでいます。

代表は上原大貴(うえはらだいき)さん。

向陽グリーンフーズの写真
▲向陽グリーンフーズの上原大貴社長

農業高校卒業後、19歳の若さでグループ会社の立ち上げを経験し、2019年4月に「向陽グリーンフーズ」の代表に就任しました。
「ネギは傷みが早いので出荷までのスピード勝負。いかに新鮮な状態で消費者の元へ届けるかを考え、大分空港まで30分圏内という立地を武器に、全国のカスタマーへ直接届けるスタイルに辿り着きました」と語るように、スピードと品質にこだわり、生産・出荷・配送を一貫して行うことで、新鮮なままで消費者の元へと届ける体制を作り上げました。
関東からの発注でも、夕方に発注を受けた分は翌日に空輸発送。2日後には店頭に並べることができるため、地元で食べるのと同じクオリティで小ネギを提供することができます。

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▲広大なハウスの中で、常に出荷できる体制を整えている

努力の甲斐もあり、今では年間収穫量は約150トン、上原農園グループ全体では700トンを生産。大分県の特産品である小ネギの魅力を全国各地に届けています。

今までの業務について伺うと、「閑散期は販路拡大に取り組み、シーズンはネギの生産に打ち込むサイクルが定着してきました。施設自体も大分県のサポートや助成金などを活用させていただきながら、少しずつ規模を大きくしてきました。ある程度の規模感が達成できれば、大変だけど生産から出荷まで自分たちでやったほうが鮮度やコストの面でも融通が効くようになります」とのこと。

【大分県と連携して、自分だけでは超えられない壁も超えていく】

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▲自己資金だけでは実現できない設備投資も県のサポートもあり実現

成長管理がしやすく、衛生的な生産ができる水耕栽培の1番のネックは、やはり設備にかかる初期投資。自己資金だけでは難しいチャレンジも、大分県の補助金などを活用することで、最大7割近い支援が得られるのだと言います。

そもそもなぜ水耕栽培に目をつけたのでしょうか。それは、元々みかん農家を営んでいた上原さんの父・隆生さんの「繁忙期だけでなく従業員を通年雇用できる農業を叶えたい」という思いからだそうです。隆生さんは、異業種交流会などにも積極的に顔を出し、さまざまな視点から農業の可能性を探る中で、通年栽培が可能なネギ、そして水耕栽培という今のスタイルに辿り着いたそう。

向陽グリーンフーズの写真
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▲自社で育苗しているネギ苗

魅力について聞くと、「水耕栽培の良いところは、土耕栽培の3倍の量を生産できるところです。大型のハウスや空調システムの導入など、初期投資は必要ですが、大量生産の基盤が整っているため、収穫量、品質ともに安定した作物の供給が可能になります。物量や安定供給が求められる大きな店舗・企業相手でも、規模感に臆することなく、どんな時も自信を持って販売できます」と上原さんは瞳を輝かせます。

向陽グリーンフーズの写真
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▲日々の生育環境を事細かにチェックし、品質の維持・成長に努めている

水耕栽培では常に肥料濃度とpHを測定しているため、作物の成長に欠かせない栄養の適正値を保ちやすいため、土耕栽培とは違って土壌の成分を細かく調整ができる点が、安定経営を行う上で大きな強みとなってきます。
また、成長過程においても植え付けの時期、生育期間など細かくデータを蓄積し、生産管理を徹底するため、気候変動の影響などの状況下においても一定の品質を保ちつつ、収量の目安がつけやすいことが安定した販売つながっていると言います。

従来の不安定な農業から脱却するために、徹底した生産管理体制を構築するライン化にも挑みました。生産物1kgあたりにかかるコストを算出し、原価を抑える工夫を行っています。例えば、現在の栽培面積は80アールですが、ハウス内の設計を工夫することで1ヘクタール分の収量を確保しています。
空港に近いという利点を有効活用することで、関東を中心に量販店や大手スーパー、オリエンタルランドなど240店ほどの販売網を確立。今後のさらなる飛躍に向けた盤石な体制を築いています。

そんな向陽グリーンフーズの軸にあるのは、やはり“人”だそう。

【農業を経営目線で行うことで実現できる、従業員のワークライフバランス】

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企業として農業を経営することで、働く人たちを福利厚生が整った安心できる環境で雇用し、育成することができています。
「従業員の方は、基本的に夏場は朝6時ごろから作業に取り掛かり、昼の15時には退社しています。働く人それぞれの状況や価値観も異なるので、ワークライフバランスを尊重しています」と上原さんは話します。年齢・性別・国籍問わず、幅広く雇用し、個々の状況に応じた働き方を調整できるのも、農業を経営目線で行っているからこそできることかもしれません。

向陽グリーンフーズの写真
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働く人の雇用環境を大切に、着実に業績を上げながら販路を広げる向陽グリーンフーズ。
農業は試行錯誤の連続ですが、大分県のバックアップや、知見の豊富な周囲のアドバイザーの存在を頼りながら、日々技術を刷新し、作り手としての腕を磨いています。
「難しいからこそ挑戦する農業にやりがいを感じる」と語る上原さんの今後の目標は「既存のお客さんを大切にしつつ、カットネギをはじめとした付加価値をつけた農産物を生産すること。売り上げ10億円を達成し、儲かる農業の見本となる会社を作ること」。
大分の農業を盛り上げる期待の星、その光は一層輝きを増す一方です。

〇企業概要
農業を行う法人名 向陽グリーンフーズ株式会社
所在地国東市安岐町山口3434番地65
経営品目   小ねぎ

〇グループ概要
グループ名上原グループ(4社)
所在地国東市安岐町大添463
経営品目   小ねぎ(グループ計 約3.8ha)


大分県は経営計画の策定から営農開始後のフォローアップまで充実した体制で農業参入を支援します。大分県内の農林水産業の会社に就職したい人も大歓迎です。

詳しくは
農林水産業・就業総合サイト「おおいたで働こう」
https://nourinsui-start.oita.jp/
のイベント情報をご覧ください。
サイト内のメールフォームからのお問い合わせも随時受付中です。